本予算については、おおむね異論がないもののコミュニティバス運行事業について疑義がある。
埼玉県内で多くの市町が交通弱者の利便性を高めるために、デマンド型交通等の導入をはじめさまざまな総合的交通政策が検討・実施されているにもかかわらず、本市においては、コミュニティバスぷらっとわらびのルート拡充・増便以外の方法が検討されていない。また、平成30年度市民意識調査の結果からも、ルート拡充・増便について、市民の多くが望んでいるものとは言い難い。
市長マニフェストを実現することに過度にこだわり、本事業の検討内容及び運行予定業者との協議の経過が議会に対して全く説明されず、唐突に予算計上されたことは極めて遺憾であり、蕨市議会基本条例第10条に掲げる「議会審議における論点の整理及び予算、決算等における政策説明」という見地からも、議会に対してより丁寧な説明が必要であったと考える。
よって、本事業については、以下の事項を履行するよう強く求めるものである。
1 市民全体の受益と負担、費用対効果と時代に即した観点から、交通弱者の利便性を高める総合的な交通政策の検討を可及的速やかに始め、本年8月末日までに詳細な報告書を取りまとめること。
2 報告書を議会に説明するまでは、コミュニティバスぷらっとわらびのルート拡充・増便に関わる予算の執行を停止すること。
以上、決議する。
平成31年3月20日
蕨市議会議長 小 林 利 規