令和7年度蕨市一般会計予算に計上された、市立病院事業会計負担金には新病院建設基本設計等に係る負担金が含まれている。
これまで蕨市立病院建替え整備については、議会側が令和5年第5回定例会において議案第87号に附帯決議を付したことで「蕨市立病院整備検討審議会(以下「審議会」という)」が設置された。その後、審議会の中で新病院建設について協議・検討を行い、答申が行われ「蕨市立病院整備基本構想・基本計画(案)(以下「計画案」という)」が策定された。また、議会においても「蕨市立病院建替え整備特別委員会(以下「特別委員会」という)」を設置し、病院の在り方、持続可能な運営について検討しているところである。
計画案においては、新病院の担うべき役割や機能、それを維持するための病床規模、新病院の建設予定地や概算事業費等が示され、施設整備の方向性や新病院の事業計画の概要を定めるものとして2月にパブリックコメントが行われたところである。
しかしながら、その後、突如として国民健康保険診療施設への移行の話が発表された。国保直診への移行は、市立病院の将来に関わる重要な問題であるが、審議会及び特別委員会に対して一切説明がなされていない。
今後、策定される「新病院建設基本設計」において適切なプロセスが踏まれておらず、疑義を抱かざるを得ない。
令和11年度の開院に向けた礎となる計画案において、法的に位置付けが必要な事案に関しては、より丁寧な説明を求めるとともに、本市においては、この予算を執行するにあたり、下記の項に取り組んでいくよう、強く求めるものである。
記
1 国保直診適用を考えていること、及びその理由を 審議会委員・市民に説明すること
2 移転建替えにかかる概算事業費は示されたが、より細かな概算事業費の積算根拠、充当財源の見込み(国・県からの補助金、企業債、一般会計からの繰出しなど)、主な医療機器の更新計画、事業費の年次計画、企業債の元利償還計画表について、出来る限り速やかに示すこと
3 本事業に関する変更があった場合には、速やかに議会と情報共有すること
以上、決議する。
令和7年3月21日
蕨市議会議長 大 石 幸 一