◎田中啓一 市長 本日、ここに、第4回蕨市議会臨時会を招集申し上げましたところ、暑さ厳しい中、また、公私とも大変お忙しい中ご参集を賜り、誠にありがとうございます。
今臨時会は、蕨市の住民投票の実施中止をするため、条例の廃止を求める議会であります。
この際、川口市の合併協議会脱退により、合併協議会の廃止、そして3市の合併そのものを白紙に戻すことになった結果について若干報告を申し上げます。
もとより、この合併問題は、古くは旧浦和市を中心とした「YOU And I構想」に対して、県南5市でも政令都市を目指そうと、既に10年以上前から問題提起されていましたが、具体的な取り組みは、平成3年に県南4市の市議会議員による都市問題協議会を設置したことに始まり、その後の平成14年12月に、蕨市、川口市、鳩ヶ谷市の3市で市議会議員や学識経験者、市民、行政の代表者で構成する任意合併協議会を設け、昨年12月には、法定合併協議会へ移行しました。そして、本格的な協議を続けてきたところであります。
その協議は、事務レベルでの500余項目に及ぶ調整作業から、合併協議会の小委員会や全体会など精力的に行ってまいりました。
そして、その協議の基本には、常に市民生活の向上と行財政のスリム化、更には地方分権の受け皿づくりがあったわけであります。
にもかかわらず、協議の最後にきて、新市名問題だけで一方的に離脱する川口市の言動は、合併協議会の民主的ルールを無視するもので、合併協議会の会長という立場からも極めて遺憾であります。
しかし、こうした結果に対しても、市政を留めるわけにはまいりません。市民生活は日々刻々と進み、市民のだれもが安心して心豊かに暮らしたいと願っています。
そのため、私は、この現実をしっかり受け止めるとともに、将来を見据えて、行財政改革のこれまで以上の徹底と、市民サービスの向上を目指した蕨市の将来改革構想を早急に確立していきたいと考えております。
それでは、ここで、ただ今上程いたしました議案第49号「蕨市が川口市及び鳩ヶ谷市と合併することの是非に関する住民投票条例を廃止する条例」について、提案理由の説明を申し上げます。
この条例は、蕨市が川口市及び鳩ヶ谷市と合併することの是非について市民の意向を確認することを目的とする住民投票を行うため、6月定例市議会で可決され、8月1日の投票に向けて準備を進めてまいりました。
しかし、3市法定合併協議会において、新市の名称が「武南市」に決定したことを受け、川口市では、市民の理解を得ることが難しいということから、3市合併協議から脱退に向けて進んでまいりました。そのため、本市としては、住民投票の意義がなくなりましたので、7月23日に、住民投票の延期を決定したところであります。
その後、8月2日の川口市議会臨時会で、「川口市・蕨市・鳩ヶ谷市法定合併協議会からの脱退について」が可決され、同日、川口市長から、合併協議会会長の私に対し、合併協議会脱退の申し出があり、昨日の第10回法定合併協議会において、 平成16年9月30日をもって合併協議会を廃止することが確認されました。
そこで、これらの経緯を踏まえまして、本市においては、予定をしていました住民投票を実施する意味がなくなりましたので、「蕨市が川口市及び鳩ヶ谷市と合併することの是非に関する住民投票条例」を廃止し、住民投票を中止しようとするものであります。
以上をもちまして、議会臨時会開会に当たりましてのごあいさつ及び議案に対する提案理由の説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。