陳情第6号
市民に大きな負担を強い、短期間の裁判による冤罪も懸念されるなど問題の多い裁判員制度の2009年5月21日施行予定を延期するよう、国に意見書を提出するよう求める陳情書
【要旨】
問題の多い裁判員制度の開始を延期するよう、地方から声をあげるため、国に対し意見書を提出するよう求める。
【理由】
2004年5月21日に成立し、2009年5月21日より施行される裁判員制度には非常に多くの問題点がある。
まず、裁判員に選ばれた市民の負担が非常に大きい。対象となるのが死刑または無期懲役・禁固となる事件であるため、残忍な写真・証拠を見ることとなり精神的なダメージが大きく、また守秘義務があり内容を漏らすと「六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金」が科せられ、生涯、口外することが許されない。また正当な理由がなく出廷しなければ10万円以下の過料に処され、辞退理由も限定されている。「わたしは人を裁くことが出来ない」と考える市民を、強制的に裁判に参加させることになる。
また、公判前整理手続として、裁判官、検察官、弁護人が非公開で協議し証拠や争点があらかじめ絞られてしまい、裁判員はすでにできた筋書きにお墨付きを与えるだけになるのではないかと懸念され、裁判が従来に比べてあまりに短期間に終わるため、冤罪が多く生まれるのではないかという声もある。
各種の世論調査でも「参加したくない」もしくは「参加に消極的」という意見が多数を占めている。しかしながら制度が開始されれば、蕨市においても少なからぬ市民が、自らの意志に反して、多大に負担を強いる裁判に、参加せざるをえなくなる。
このように多くの問題がある裁判員制度の来年5月21日からの開始の延期を求める意見書を、蕨市議会から国に提出するよう陳情する。