第5号
携帯電話リサイクルの推進を求める意見書
携帯電話リサイクルの推進を求める意見書
レアメタルを含む非鉄金属は、我が国の産業競争力のかなめとも言われており、その安定確保は我が国の産業にとって重要な課題である。近年、国際価格の高騰や資源獲得競争の激化により、その確保に懸念が生じている。
貴重な鉱物資源をめぐるこのような状況を受け、資源エネルギー庁に設置された資源戦略研究会が平成18年に取りまとめた報告書非鉄金属資源の安定供給確保に向けた戦略では、使用済み製品に使われたレアメタルの再利用推進が重視されている。中でも普及台数が1億台を超えている携帯電話には、リチウム、希土類、インジウム、金、銀などが含まれており、これらを含んだ使用済みの携帯電話は、他のレアメタルなどを含む使用済み製品とともに、都市鉱山として適切な処理と有用資源の回収が期待されている。
しかし、使用済み携帯電話の回収実績は2000年の約1,362万台をピークに減少傾向が続いており、 2006年には約662万台に半減している。回収率向上のための課題として、携帯電話ユーザーへのリサイクル方法の情報提供、携帯電話のリサイクル活動を行うMRN(モバイル・リサイクル・ネットワーク)の認知度向上、ACアダプター等の充電器を標準化することによる省資源化などが指摘されているところである。
そこで、政府に対して使用済みの携帯電話の適正な処理とレアメタル等の有用な資源の回収促進を図るため、下記の事項について早急な対策を講じるよう強く求める。
記
一、携帯電話の買いかえ、解約時において、ユーザーに対して販売員からリサイクルの情報提供を行うことを定める等携帯電話の回収促進のために必要な法整備も含め検討を行うこと。
一、携帯電話ユーザーに対する啓発、携帯電話回収促進につながる企業・団体の取り組みを支援する政策を行うこと。
一、ACアダプター等充電器の標準化や取り扱い説明書の簡略化等による省資源化を実現すること。
一、レアメタルなどの高度なリサイクル技術の開発に加え、循環利用のための社会システムの確立を目指すこと。
一、メモリー書き込みのプライバシー保護を確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。
平成20年6月20日
蕨市議会議長 岡田栄次